2018/03/17 22:33


TABITOTE STOREで扱っている商品の中には民芸品と呼ばれる品物が多数あります。

実は民芸品という言葉はそれほど古くから使われている言葉ではありません。大正時代に柳宗悦という思想家が作った造語です。

それまで下手物と呼ばれ見向きもされていなかった、民衆が作った器や道具が持つ美しさに着目した柳が、民芸品と名づけて世間に広めました。それまでの鑑賞目的で作られた美術品とは異なり、民芸品は人々が日常生活のなかで使う実用品です。

使いやすくて丈夫なことが基本にあり、美しさは機能に寄り添います。豪華絢爛な装飾はありませんが、素朴で温かみのある大胆なデザインの品物が多いです。民芸品の大部分は手仕事で作られています。

柳宗悦は自身の著書『手仕事の国』のなかでこう書きました。

「そもそも手が機械と異なる点は、それがいつも直接に心と繋がれていることであります。機械には心がありません。これが手仕事に不思議な働きを起こさせる所以だと思います。手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを創らせたり、働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりするのであります。そうしてこれこそは品物に美しい性質を与える原因でもあると思われます。それ故手仕事は一面に心の仕事だと申してもよいでありましょう」

また地域性がある点も興味深いです。民芸品は、地域に根ざした材料を使い、地域で受け継がれてきた技術を用いて作られます。品物を手にとると、きっと産地の風土を感じ取ることができます。

TABITOTE STOREでは、商品ページに必ず産地を記載しております。品物を手にして、作り手や産地について想いを馳せてみてください。そして機会があれば、ぜひ産地を訪れてみてください。TABITOTEがそんな旅のきっかけになることを願います。