2018/04/30 23:27

麝香のような上品な香りと甘さ
とろけるような食感が魅力のマスクメロン 
贈答品の定番ですが、ぜひ一度
ご自分で召し上がってみてください

 

心から「おいしかった」と言えるメロンを、これまで食べたことはありますか?

紹介今回するのは、贈答用メロンの代名詞と呼ばれる「マスクメロン」。特徴は、なんといってもその高貴で品のある香り。熟したときの香りが、香水の素材として使われていた麝香(じゃこう)――マスク(musk)とも呼ばれる――の香りに似ていることから、マスクメロンという名前で呼ばれるようになりました。

赤肉メロンのようなガツンとくる強烈な甘さではないですが、食べた後も、舌にすーっとやさしい余韻が残るような、ほどよい甘さを感じさせてくれます。



贈答用として誰かに贈るだけでなく、ぜひ一度ご自身で召し上がってみてください。「なるほど、これは美味しいメロンだ」と、きっとわかるはずです。

「美味しいのはわかった。でも家で買って食べるには、高いよね……」

たしかにスーパーでよく出回っている種類のメロンと比べると、お値段は高めです。でも高いものには、高いなりの理由があります。

マスクメロンは一年を通して、出回っている品種です。それはひとえに、外部の変化に左右されない温室の中で育てられているから。年間を通じて安定したおいしさを保ち、いつでも採りたての新鮮な果実が手に入る果物は、マスクメロンをおいてほかにはなかなかありません。それは一年中根気よく見守り続ける、農家さんの努力の賜物でもあります。

メロンはもともと、スイカなどと同じウリ科の果物ですから、夏によく栽培されます。しかしマスクメロンの場合は、最低25度を下回らないように温室の温度を調節しながら、水分管理の行き届いた土の上で、一年を通して育てられます。



基本的には前年に、今年育てる予定の種を作ります。その時に育てているものとは違う性質の花粉を受粉させ、その1代だけ性質を発揮する「F1」という交雑種(遺伝的に異なった性質を持つ種)をつくります。姿かたちは同じように見えても、栽培されるマスクメロンは、実は季節によって微妙に違う性質を持ちます。

その時期にあった種を選んで発芽させ、苗が出てきたら、等間隔に立てた支柱に沿って植えていきます。植えてから約1か月かけて交配すると、一斉に小さな実をつけ始めます。



そして、1株にいくつかできた実の中から、農家さんは商品に適する良い実だけをセレクトしていきます。その作業を経て最終的には、1株に1玉しか残しません。

毎日のように、害虫を駆除したり、温度管理を徹底したり、水分調整をしたり……。それから約3ヶ月間、うだるような暑さを感じるハウスの中で、休むことなく毎日せっせと世話をして、やっとのことで大きく育っていきます。

育った実はハウスごとにまとめて収穫。同じハウスの中にあるものは、同時期にほぼ同じ大きさになるよう育て上げます。

約1.3~1.4kgが理想の大きさ。もちろん網目や形などの見栄えも大切です。小さな実の状態のときから選りすぐりのものをセレクトしても、最終的に1割くらいは農家さんのお眼鏡にはかなわず、商品として売られることもありません。





こうやって毎日毎日愛情を注ぎながら、まるで生まれたばかりのわが子を育てあげるように大切に育てていきます。

日本の農家さんがこれだけ手間暇をかけて作り上げたマスクメロン。それを考えると、お値段もそれ相応に高くなることが納得できますね。

ただ、マスクメロンにも需要と供給のバランスがあり、ギフトシーズンではない今の時期などは、お手頃価格で購入できます。

価格の下がる今の時期こそ、ぜひ一度食べてみてください。あふれんばかりの豊潤な甘い果汁に、食べた後も舌に余韻が残る上品な味わい。きっとあなたも高貴な香りの虜になるはずです。

--

静岡県産マスクメロン(クラウン)
4月~6月/9月~11月限定
4,000円
https://store.tabitote.com/items/11057362